ギアモータ工場およびサプライヤーの注意事項

●使用温度範囲:

ギヤードモーターは-10~60℃の温度で使用してください。カタログ仕様に記載の数値は、一般室温約20~25℃で使用した場合の数値です。

●保存温度範囲:

ギヤードモーターの保管温度は-15~65℃です。この範囲外で保管すると、ギヤヘッド部のグリスが正常に機能しなくなり、モーターが始動できなくなります。

●相対湿度範囲:

ギヤードモーターは相対湿度20~85%の環境で使用してください。湿気の多い環境では金属部品が錆びて異常を引き起こす可能性があります。そのような環境でのご使用には十分ご注意ください。

●出力軸による回転:

ギヤードモーターを取り付ける位置決めなどの際、出力軸を持ってギヤードモーターを回転させないでください。ギヤヘッドは増速機構となり、ギヤや内部部品を損傷するなどの悪影響を及ぼします。そしてモーターは発電機に変わります。

●設置位置:

取付姿勢は、弊社出荷検査で使用する水平姿勢を推奨します。それ以外の姿勢では、ギヤードモータにグリスが漏れ、負荷が変化し、水平姿勢時と比べてモータ特性が変化する可能性があります。ご注意ください。

●出力軸にギヤードモーターを搭載:

接着剤の塗布には十分ご注意ください。接着剤が軸に沿って広がってベアリング等に流れ込まないように注意する必要があります。また、シリコン接着剤等の揮発性接着剤は悪影響を及ぼす可能性がありますので使用しないでください。モーターの内部です。また、圧入はモータ内部機構の変形や破損の原因となりますので避けてください。

●モーター端子の取り扱い:

溶接作業は短時間で行ってください。(推奨:こて先温度340~400℃で2秒以内)

端子に必要以上の熱を加えると、モーターの部品が溶けたり、内部構造が損傷したりする可能性があります。また、端子部に無理な力を加えるとモーター内部にストレスがかかり、破損する恐れがあります。

●長期保存:

ギヤードモータは、腐食性ガス、有毒ガス等を発生する物質がある場所、極端な高温、低温、湿気の多い場所には保管しないでください。 2年以上の長期保管については特にご注意ください。

●長寿命:

ギヤードモータの寿命は、負荷条件、運転形態、使用環境等により大きく左右されますので、実際の使用条件を確認する必要があります。

以下の条件は寿命に悪影響を及ぼします。ぜひご相談ください。

●衝撃荷重

●頻繁な起動

●長期連続運転が可能です。

●出力軸による強制回転

●回転方向の瞬間的な反転

●定格トルクを超える負荷で使用してください。

●定格電圧以外の電圧を使用した場合

●ショートブレイク、逆起電力、PWM制御などのパルス駆動

●許容オーバーハング荷重、許容スラスト荷重を超える用途でご使用ください。

●規定の温度・相対湿度範囲外や特殊な環境での使用。

●これらやその他の使用条件については、ご相談の上、最適な機種を選定させていただきます。


投稿時間: 2021 年 6 月 16 日